2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

● ボードリヤール 『物の体系』 D 物と消費の社会=イデオロギー的体系 ◎ モデルとシリーズ ・・・実体的な範型に依拠する「スタイル」から、内在的な差異の戯れのうちにある、シリーズとモデル(「渇望の運動」P177)の弁証法への移行。 1、ここで述べ…

シンボリック相互作用論

● 『シンボリック相互作用論の世界』 船津衛・宝月誠編 ・ミードから始まるシンボリック相互作用論、シンボルを通しての他者との了解関係の展開から出発するこのジャンルは重要だと思われる。ミードに関して言えば、「プレイ」から「ゲーム」への発達的過程…

観察

● 『観察者の系譜』 ジョナサン・クレーリー フーコーの考古学的手法を踏襲。 カメラ・オブスキュラから写真へという単線的な進化論と距離を置き、その間(1820年代頃)に生じた認識論的な断絶に焦点を当てる。 ・カメラ・オブスキュラの時代=デカルト…

欲望

● 『欲望の現象学』 ルネ・ジラール 「外的媒体」/「内的媒体」・・・セルバンテスとスタンダール 欲望の三角形の二つの在り方→超越的な欲望の主体として偶像化される他者と内面化され意識からは排除される他者。 「欲望とは他者の欲望である」というこの欲…

化粧

● 化粧鷲田清一「顔の現象学』 三章 「ほんとうの顔?」 ナチュラルメイク。非日常としての化粧と日常としての化粧の相違。ここにはおそらくまなざしとの接し方のおける社会的編成の少なくとも二つのタイプを見出せるのでは。さらには素顔という幻想。 この…