連続シンポジウムの宣伝

メディア・コンテンツ総合研究機構連続シンポジウム(長っ)というものの宣伝を貼ります。Vol.1が7月17日、Vol.2が7月24日と、文字通りの連続シンポジウムとなっています。初回は事前の申し込みの必要なし、第二回は事前の申し込みが必要であるようです。

「映像アーカイブと認知テクノロジー」と題された第一回では、このブログでも何回も取り上げているベルナール・スティグレールがポンピドゥー・センター内の研究組織、IRIで開発した映像注釈ツール、Lignes de temps(タイムライン)を使った映像分析の事例や、日立システムアンドサービス社がトピックマップ技術を組み込んで開発した知識管理ツール「知のコンシェルジェ」などが紹介される模様です。

「「コレがアレを殺す」?〜電子書籍の「衝撃」」と題された第二回では、「知の巨人」立花隆氏と、角川社長の角川歴彦(みんなの角川春樹の弟)を迎え、iPhoneiPadKindleといった「流行りのアレ」をめぐって電子書籍の衝撃について議論されるようです。

どちらも無料なので、お気軽に足を運んでみてください。

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「メディア・コンテンツ総合研究機構連続シンポジウムvol.1 映像アーカイブと認知テクノロジー
http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/event_detail.php?id=812

■ 日時
07月17日(土) 14:00-17:30

■ 会場
東京大学本郷キャンパス 情報学環・福武ホール(福武ラーニングシアター)

■ 定員
180名

■ 申し込み
事前の申し込みは必要ありません。

■ 主催
東京大学大学院情報学環・学際情報学府(共催:日立システムアンドサービス/放送人の会)

概要:
東京大学大学院情報学環メディア・コンテンツ総合研究機構は、デジタル・テクノロジーを共通の基盤に、1)クリエーション、2)プロデュース、3)アーカイブ、4)アナリシス、5)リテラシーの5つの柱を立て、それを円環的プロセスで連結し組織化することで、産・官・学を結ぶ「知のトライアングル」の構造化、研究・教育・国際連携を展開するための戦略的組織として設立された。

この連続シンポジウムでは、本研究機構の活動を公開することで、知の公共性のあり様を提案していく。第1回目の今回は、本研究機構の大きな軸を構成する、アーカイブとアナリシスを、映像アーカイブと認知テクノロジーとして取り上げる。
これまで、情報学環では、映像アーカイブについては、NHKアーカイブスなどの施設、そして、認知テクノロジーについては、(株)日立システムアンドサービスや仏ポンピドゥー・センターと共同研究を進めてきた。

今回のシンポジウムでは、150人にもおよぶ放送人の証言の集積・公開を進めてきた「放送人の会」(放送人の証言グループ)のアーカイブから、 NHKのドキュメンタリーの草分け小倉一郎氏(2008年没)の証言を取り上げ、そこから、「知のコンシェルジェ」や「タイム・ライン」といった認知テクノロジーがどのような知を取り出すことができるかを検討する。

タイム・テーブル:
■導入

石田英敬情報学環長・学際情報学府長)
「メディア・コンテンツ総合研究機構」とは?

今野勉((株)テレビマンユニオン取締役、「放送人の会」代表幹事)
「放送人の証言」から見えてくるテレビの時代

■第1部 オーラルヒストリーから認知テクノロジー
桜井均(NHK放送文化研究所情報学環特任教授):
小倉一郎:仕事と系譜のデジタル技術による可視化」

阿部卓也(情報学環石田研究室):
「タイム・ラインによる映像アーカイブの考古学」

三分一信之((株)日立システムアンドサービス、情報学環客員研究員)
「「知のコンシェルジェ」による映像アーカイブ分析」

(休憩)

■第2部 認知テクノロジーは映像アーカイブをどう書き取るか?
今野勉×桜井均×三分一信之×石田英敬

■ お問い合わせ、プレス窓口:
publicity@nulptyx.com
*全角アットマークを小文字に変換してください。

東京大学大学院情報学環 石田英敬研究室
TEL / FAX:03−5454−4939

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メディア・コンテンツ総合研究機構連続シンポジウムvol.2 「コレがアレを殺す」?〜電子書籍の「衝撃」
http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/event_detail.php?id=1136

■ 日時
7月24日(土)17:00-19:00

■ 会場
東京大学本郷キャンパス 情報学環・福武ホール(福武ラーニングシアター)

■ 定員
180名

■ 申し込み
事前のお申し込みが必要です。
件名をあなたの「氏名」にして、下記アドレスまで、メール本文に「氏名・ふりがな・所属・年齢」を記入してお送りください:
ebooks@nulptyx.com
※全角アットマークを小文字に変換してください。

■ 主催
東京大学大学院情報学環・学際情報学府

概要:
情報学環「メディア・コンテンツ総合研究機構」は、デジタル・テクノロジーを基盤に、1)クリエーション、2)プロデュース、3)アーカイブ、4)アナリシス、5)リテラシーの5つの柱を円環的に組織化することで、産・官・学を結ぶ戦略的研究組織として設立された。
連続シンポジウムでは、本機構の活動を公開することで、知の公共性のあり方を提案していく。

シンポ第2回の今回は、デジタル・テクノロジーが日常生活の隅々まで浸透することで、活字文化、そして、活字に支えられてきた知のあり様や公共性がどのように変化しうるのかをテーマとして取り上げる。

巨大データセンターの設置や高速無線回線網の整備によって、クラウドコンピューティングが全面化する環境が整ってきた。iPhoneiPadKindleのような電子端末の普及を起爆剤に、技術環境、産業構造だけでなく、日常生活にも革命的な変化がもたらされつつあるとも言われている。
アメリカ発のIT企業が覇権を拡大し続けていくのか? 旧来のメディアに生き残る余地はないのか? ヴィクトル・ユーゴーの『ノートルダム・ド・パリ』が言うように、果たして「コレがアレを殺す」ことになるのか?
そして、大学は、なお知の公共性の審級たりうるのか?

石田英敬 情報学環長・学際情報学府長をホストに、いち早くデジタル化による変化への対応を進める角川ホールディングスの角川歴彦氏(情報学環特任教授)、ジャーナリスト・作家として、電子書籍の可能性を探っている立花隆氏 (情報学環特任教授)を迎え、デジタル・テクノロジーの全面化がもたらす文明の可能性とリスクを、地政学、産業構造、知の変容の観点から多角的に討議する

登壇者:
角川歴彦角川グループホールディングス取締役会長、情報学環特任教授) 
立花隆(ジャーナリスト、作家、情報学環特任教授)
石田英敬情報学環長・学際情報学府長)

■ お問い合わせ、プレス窓口:
publicity@nulptyx.com
*全角アットマークを小文字に変換してください。

東京大学大学院情報学環 石田英敬研究室
TEL / FAX:03−5454−4939